生き方って何が正解?若い時やって良かったor後悔していることを60代221人に調査

新卒で入社した会社を3年以内に退職する若者が3割を超える現代。
転職経験があることや、フリーランスとして働くこと、起業に挑戦することなどが珍しくない時代になりました。
また、女性の社会進出が推進され、晩婚化や少子化が進んだり…。

生き方が多様化する現代だからこそ、「自分はどう生きたら幸せになれるのか。」「今の時代、何を軸に生きれば良いのか。」と悩む方も多いのではないでしょうか。

では、実際に20代〜30代を生き抜いた先人たちは、若い頃の自分に対して何を思っているのでしょう。
今回は、60代の男性221人に、20代〜30代の頃やって良かったことやれば良かったと後悔していること、今の生活に対して思うこと等をお聞きしました。

60代の9割弱が既婚!人生において一番大切にしているものは、意外と家庭じゃない!?

まずは、今回アンケートに答えてくださった方々のステータスを見てみましょう。

未婚の方が12.7%(28人)既婚の方が87.3%(193人)です。
そして、子供有りの方が82.8%(183人)子供無しの方が17.2%(38人)でした。

8割以上の方は結婚をしていたり、子供を育てた経験があるようです。
そんなアンケート対象の方々は何を大切にして生きてきたのでしょうか。

1番最初の質問として

ーあなたは人生において何を軸にして(一番大切にして)生きてきましたか。

と聞いてみました。

結婚をしていたり、子供がいたりする方は「家族」と答える方が大半なのかと思いきや、意外にも「家族」を選んだのは43.0%
「仕事」と答える人や「趣味」と答える人も多くいました。

20代〜30代の頃やっておけば良かったと後悔していることは?

では、60代の方々は、自分のこれまでの人生に対して後悔はしていないのでしょうか。

今度は、

ー自分の20代~30代を振り返り、「もっとこうしておけば良かったな…。」と思うことがあれば教えてください。

という質問をしてみました。

自己投資に関する後悔

●資格の取得など、もっと自分のスキルアップを図っておけば良かったと思う。/60歳・自営業
●もっと多角的な勉強をしていれば良かった。/61歳・会社員(その他)
●どこでも通用するスキルを磨いたり、新たなスキル習得にチャレンジすべきだった。「何ごともほどほどで良い」というスタイルの生活をしていたのが悔やまれる。/68歳・自由業
●もっと外国語(英語、中国語)を勉強しておけばよかったと思う。/60歳・会社員(その他)

最も多かったのは、「もっと勉強をしておけば良かった」という意見。
社会人になってからも勉強を続けることは、その後のキャリアアップ人生に大きな影響を及ぼします。

私たちが学生時代を振り返って「もっと勉強しておけば他の職業に就けたかもしれない…。」と後悔するように、60代の方たちは「20代〜30代の時に勉強しおけば…」と後悔しているようです。

仕事面での後悔

●20代の頃の決断が間違っていたように感じる。会社を辞めての独立よりも、勤めていた方が良かった。仕事よりも家庭を大切に生きる人生を味わってみたかった。/61歳・自営業
●無理せずに、事業の拡大しなければよかった。/65歳・経営者
●自分が30代の頃は終身雇用が一般的だったが、今考えると、その頃に転職しておけば、その後の状況は今より良くなっていたと思う。/65歳・会社員(その他)
●もっと世の中にある職種を知っていれば、適応する仕事が見つかったと思う。/64歳・主夫
●アメリカで働くチャンスが有ったのに、断った。自分を変えるチャンスを逃してしまった。/65歳・会社員(事務系)
●サラリーマンになって後悔!もっと自由に好きな事を活かして仕事をしたかった。/60歳・会社員(その他)
●学生時代に起業すべきだったかもしれない。無茶を承知で生きられる年代に無茶しなかったことは悔やまれる。/66歳・パート
●「何のために働いているか」という問いに、「生活するため、収入を得るため」と考えていたのなら、なぜ収入を得る方策を、とことん考え抜かなかったのだろう。/63歳・会社員(事務系)

次に多かったのは、仕事面での後悔。
企業や事業の拡大など、チャレンジをした上でそのことを後悔している人もいれば、転職や転勤など、チャレンジをしなかったことを後悔している人もいるよう。
ありきたりな言葉ですが、どちらにせよ後悔するのであればやらない後悔よりやる後悔の方が良いのかもしれません。

結婚・家庭に関する後悔

●生涯の伴侶を決めるにあたって、もっと人間性を見極める力を養っておきたかった。/69歳・パート
●30代の時に交際していた女性と結婚していたら今頃はどうなっていたか時々考える。/63歳・会社員(事務系)
●20代で結婚していれば教育費のため、定年まで会社で働かなくてよかった…。もう少し早く結婚をすれば良かったと思います。/65歳・主夫
●ただがむしゃらに仕事をしてきました。30代で子供が生まれたので、30代はもっと家庭に目を向けていればと後悔しております。/60歳・公務員
●20代の頃は「30歳まで生きれば良い」と思っていたので結婚せずにいたが、「親よりも早く死ぬ親不孝だけはすまい」という想いで今に至って、いざ親が亡くなって独りになった今、結婚しておけば良かったと後悔している。/67歳・自営業
●結婚できるチャンスが何度もあったが、結婚をしない選択をしてしまったことを後悔している。/62歳・自営業
●仕事よりも家庭を優先し、子供が大人になるまでいつも一緒だったが、子供たちには経済的に我慢をさせてしまった。/67歳・自営業

結婚や家庭に関する後悔もたくさんありました。
伴侶選びを後悔しているという悲しい意見もあれば、もっと早く結婚しておけば良かったという意外な声も。

早くに結婚をすると「もっと遊んでおけば良かった。」と後悔してしまいそうですが、晩婚は晩婚で、子供のために定年ギリギリまで働かなければならない(場合によっては定年後も仕事を探さなければならない)など、問題があるよう。
昔に比べ晩婚化が進む現代。「周りもまだ結婚していないし、俺もまだ結婚しなくていいや。」なんて思っていると、20年後、30年後に苦労をするかもしれません。

また、独身として生きることを選んだものの、やはり歳をとって両親が亡くなった後に寂しさを感じる人もいるようです。

趣味・遊びに関する後悔

●自由に行動出来るうちに旅行をしておけば良かった。/63歳・自営業
●会社を第一に生きるのではなく、もっと自由な時間を作り、旅行などに行きたかった。/69歳・会社員(技術職)
●長期の海外旅行に行っておけば良かった。60代になると、体力的になかなか行けなくなってしまった。/67歳・経営者
●趣味を持っておけば良かった。定年退職して、時間はいくらでもあるのに、人生を豊かにするものが見当たらない。もっとも、年金生活で、お金もないが…。/69歳・主夫
●友人をもっと作っておけばよかった。/66歳・会社員(技術系)

仕事や結婚、勉強や資格の取得など、やらなければならないことがたくさんある20代〜30代。
しかし、家庭を持ってしまったり、責任のある役職についてしまうと、なかなか自由に休みをとったり自分のために大金を使うことができなくなってしまいます。また、体力の衰えも。

元気で自由な時に、もっと旅行に行けば良かったと思う人もいるようです。

その他の後悔

●こどもの頃から病気一つせず生きてきたが、60を過ぎてから三度ガンに侵され、闘病生活となった。健康意識を持って生きてくれば良かったと後悔している。/68歳・主夫
●積立投資を少しずつすればよかった…今凄い残高になってる。/65歳・経営者
●趣味に費やしたお金を、貯金にまわしておけばよかった。日々貧困。/62歳・会社員(その他)

その他にあった回答としては、健康面金銭面での後悔。
若い時に不規則な生活をしたり、不摂生な食生活を続けていると、歳をとってから体に異変が表れてしまうことも。

また、ある程度貯金をしておかないと老後の生活に困ります。

20代〜30代の頃、これをやっておいて良かったと思うことは?

仕事や結婚、趣味など、色々な後悔がある60代の方々。
反対に、若い頃にやっておいて良かったことはないのでしょうか。

今度は

ー20代~30代の頃、やっておいて良かったことがあれば、その理由とともに教えてください。

という質問をしました。

リタイア後の人生が楽しくなる!趣味

●鉄道模型やオートディオなど趣味中心の生活をしてきたため、退職してから趣味の続きができてとても楽しい。時間が足りないくらい。/67歳・自由業
●30代の頃に家庭菜園をしておいたので退職したあとでも、暇を持て余すことなく有意義に生活を送ることが出来ている。/66歳・主夫
●趣味の英会話で人間関係が広がったし、一生の友達も出来た。/61歳・会社員(技術系)
●趣味として釣りをしていたときに色んな人と出会えた。/60歳・会社員(技術系)

意外にも多かったのが趣味に本気で取り組むこと。仕事を退職した時に、仕事以外の生きがいを持っていると生活がとても楽しくなるよう。
また、共通の趣味を持つ知り合いがたくさんできることから、交友関係も広がるようです。

仕事が忙しいと、つい趣味を持つことを後回しにしてしまいますが、趣味の時間も大切にするとその後の人生が豊かになるでしょう。

若い頃の努力が、その後の人生を豊かにする!仕事

●35歳で転職したが、その後のキャリアアップにつながった。その後、44歳で起業することに繋がった。/68歳・自由業
●真面目に仕事をしていて良かった。当時の会社は潰れたが、その時の技術が次の会社で役立った。/62歳・会社員(技術系)
●仕事に打ち込んできてよかった。自分だけのスキルが身に付き、いまだに役立っている。/67歳・会社員(事務系)
●かなりの広い分野の仕事に参加したので、今新規分野のテーマをこなせているし、知り合いも多い。自分の興味のある事しかしてこなかったので、やらされた感は無い。/61歳・会社員(技術系)
●自分らしさを考えた仕事のやり方を確立できたのはよかった。/61歳・会社員(事務系)

仕事に関する声もたくさんありました。
若い頃に一生懸命仕事に取り組むことは、その後の人生の選択肢を増やしたり、自分の存在意義に大きな影響を及ぼすよう。

「人に言われたことだけ」を一生懸命やっていてもその後の道を切り開くことが難しいかもしれませんが、自分だけのスキルを身につけること自分らしい仕事の仕方を確立することなどを考えながら仕事に打ち込むと、その後の糧になるようです。

新しい分野も積極的に勉強しておくと、歳をとっても重宝される!パソコン

●当時はパソコンが普及したばかりだったが、人より早く使いこなし、仕事に役立った。/60歳・会社員(その他)
●20代~30代の頃にコンピュータに関する仕事に携わり、私生活でも初期の頃のパソコンを購入して利用していたことにより、コンピュータのシステム開発、運用をひととおり身に付けることができた。これが現在の仕事にも役立っている。/65歳・会社員(その他)
●インターネットの勉強をがむしゃらにしたこと。幅広い見識と、仕事の広がりに役立っている。/60歳・公務員
●パソコンが一般化し始めた30代の頃に、まだ高価だったパソコンをいち早く購入して学んだことは、我が人生において大きなプラスになった。/69歳・自営業

時代の違いを感じられる面白い回答が、パソコンやインターネットに関すること
私たちの世代からすると当たり前のツールですが、今の60代の方たちが若い時は、まだ普及し始め。仕事をする上でここまで必要になると知らなかった頃に、積極的に新しいツールを受け入れ、勉強に励んだ人たちは、今その知識が活きています。

新しいツールを勉強するのは大変なことですが、今やっておくと歳をとった時に役立つかもしれません。

その他

●子供が立派に成長したこと。/66歳・会社員(その他)
●早く結婚して良かった。後が楽です。/60歳・会社員(その他)
●将来を考え、仕事以外の収入を得るために株式投資を始めた。
●周囲の反対をよそに結婚したが結局1度目の結婚は失敗、周囲の意見が正しかったと改めて思い知らされた。その経験があったからこそ、今の嫁さんと幸せな家庭を築くことが出来た。/61歳・会社員(事務系)

その他の意見としてあったのは、子育てに関することや投資、周りの意見を聞いたことなどさまざま。結婚や家庭に関する回答は後悔していることを聞いた時には多かったものの、良かったこととしてはあまりありませんでした。

結婚をしてから何十年も経つと、夫婦や子供が生活の一部になってしまい、家族がいることを特別幸せなことだと感じないのかもしれません。

「何をすれば正解」という答えはないが、仕事も恋愛も趣味も勉強も、本気で取り組もう!

私たちの約2倍の人生を生きている、60代の方々。
彼らの意見を大まかにまとめてみると

・結婚をしても、「家庭」を軸に生きている人は半数くらい。
・結婚相手や独身人生、また晩婚に後悔している人は多くいる。
・仕事や勉強を頑張らずに後悔した人はたくさんいる。その逆も然りで、それらを頑張ったから人生が豊かになった人もたくさんいる。
・仕事や結婚、子育ても大切だが、本気で取り組む趣味を持っておくと、人生がさらに豊かになる。

といったところでしょうか。

何を大切に生きるかは人それぞれなので、人生これをすれば正解ということはありません。
しかし、60代になったとき、「若い頃の自分のおかげで今が幸せ。」と思えるようにするためには、仕事も恋愛も勉強も趣味も、自分にとって大切なもの全てに、できるだけ全力で取り組んだ方が良いでしょう。

若者に暇はないようです。