【台湾の珍スポット】台北、石門金剛宮に行ったらとんでもなく圧倒された話〜浜松一郎のモテ旅〜

こんにちは。浜松一郎である。

前回の台湾モテ旅から台湾にすっかりハマってしまった。

前回の記事
【台湾観光】台湾好きに、グルメスポットを案内してもらってきた〜浜松一郎のモテ旅〜

【台湾のおもしろ観光地】台湾はアートもカルチャーもしっかり根付いているぞ〜浜松一郎のモテ旅・後編〜

ふたつの記事で、定番から少し変わったスポットまで、網羅的にレポートはしたつもりだったが……台湾は奥が深い。
今回また珍スポットを発見してしまったのだ。

先にお見せすると、こんな感じだ。こんな感じで伝わると思う

その名は石門金剛宮(以下、金剛宮)。じわじわと日本人観光客にも広がってきている、台北随一の変わった場所である。
前置きはここまで、見ていただければわかるので、早速いってみよう。

台北市内から、結構遠いい金剛宮

金剛宮は、とんでも珍スポットというだけあって、アクセスはあまり良くない。
まず、台北中心地からは淡水線で、淡水駅まで行き、そこからバスかタクシーに乗って一時間かからないくらい。

ちなみに、淡水駅は台湾では最北端の駅であり、海が近いため台北の都心の方とは少し違う雰囲気になる。

このように淡水駅を出るとめっちゃ止まっているので、呼ぶ必要はない

私のオススメ移動手段は、圧倒的にタクシーだ。バスもかなり安いがタクシーも結構安い。往復2時間くらいだとしても、4,000〜5,000円くらいでいけてしまうので、利便性を考えるとタクシー一択だ。
前回でも言ったが、台湾のタクシーはきちんとメーターを回してくれるのでぼったくられる心配もない。

なお、淡水駅まで来ると日本語はおろか、英語もほぼ通じないので漢字でグーグル・マップを見せると良い。
金剛宮は割と行っている方も多いようなので、伝わりやすかった。

立派だ。ただただ、立派なのだ。

ということで、タクシーでうとうとしていると到着。なぜ、こんな田舎の方に立派な建物があるのか。
既に疑問になってくる。

なぜか雨粒も写って幻想的になった

ということで入場して行こう。なお、ここまで来ると全くタクシーが捕まらないので、乗ってきたタクシーに駐車場で待ってもらうことをオススメする。大体一時間くらいといえばOKだ。

この際はGoogle音声翻訳を使うべし。

ちなみに、入場料は無料だ。ぜひここから先、「無料の施設」として見ていってほしい。
幾度となく、「え?無料なの?」と思う瞬間があるからだ。

金剛宮に入場。入場料は無料

厳粛な雰囲気が漂う

早速偉い感じの神様がお出迎えをしてくれた。

いくらなんでも、髭が長すぎやしないだろうか?

カッコいい。なのに、なにかザワザワと違和感を感じる。これはなんなのだろうか?

レッドカーペットの廊下だ

その先には、廊下があった。横に配置されている銅像たちは、なにかの物語のワンシーンを表しているようだ。

では、その中でも印象に残ったいくつかのシーンを紹介しよう。

鹿なのか、人間なのか?

まずはこれだ。鹿の角が生えた人が、話しかけている。そしてなぜか、それを制止している人。

どのようなシチュエーションなのだろうか?

横から見ると普通に見えるが…

最も印象に残ったシーンはこちらだ。横から見るとなんの変哲もないが…

??

縦に回るとあら不思議。とんでもない絵面が飛び込んでくる

どっちだ?どっちからなんだ?と考えれば考える程、私は混乱した。明らかに、女性から差し出してはいないだろうか

???

その証拠に、おじいさんをアップにすると心なしか乗り気じゃないような気がする

「それ、僕のー」

子どもは指差し確認をしているようだ。これから何が始まるのだろうか?
私は、考えることをやめた。

眼の前には、怒っている風の男性の像があった

この日はあいにくの土砂降りだったのだが、そんな状況も相まっていい写真が撮れた。
この銅像はおそらく、勉強を嫌がる子どもを親が叱っているシーンだったのだが、雨のせいか圧倒的な絶望感が演出されてしまったのだ。

「助けてあげたい」

私はそう思った。

ちなみに、私はまだ入り口から50歩くらいしか歩いていない

カオス〜まだ始まったばかりなのに、情報量が多すぎて〜

さて、やっと本格的に館内へと入ってきた。

江ノ島とかにいそうだ

はじめに、目に入ってきたのがこちらのオジサンである。どう考えても、「若い頃やんちゃして、ブイブイいわせていたサーファーのおじさん」にしか見えないのだが、いい感じに祀られていた。

二階に上がる階段には、妙な日本語が書かれていた。
偶然いた係員の方も、「これが目当てできたんでしょ?上にあるからこんなところで油売ってないで行きな!写真はめっちゃ撮ってええで!」的なことを言われた。

なんだろうか。

…!

二階に上がると、係員さんの言う「僕らが目当てのもの」が見つからないほど、広い。一つひとつ小部屋になっており、かなり作りこまれている。
こちらは最初の小部屋にあった3つの像である。明らかに一番右側の方の様子がおかしい。

作った人は、シノラーだったのかもしれない

昔の篠原と○えさんのようなポーズをしているのだ。
わたしはウルトラリラックス!金剛宮はデラックス!」とか言いそうである。

でかい、でかすぎる

隣には、高さ5メートルはあるであろう巨大な像もあった。このためだけに天井が拡張されており、相当お金がかかっていると思われる。

一番偉そうな神様だ

その隣は教室のようになっており、神様が授業を繰り広げていた。

明らかに校則違反の髭である

他の神様たちはしっかりと着席をして、静かに聞いているようだ。

親御さんだろうか?

しかし、一番うしろの席には一般の方が授業を見守っている。この日は参観日なのだろうか?
そこには、しっかりと「先生を見極める親の姿」があった。

なお、ここに紹介しきれない小部屋もたくさんあり、合計で7〜8部屋くらいはあったと思う。

ズラーッ!!

そして、小部屋の向かいにはこのように神様が一体一体並んでいる。
ここに、例の一体が隠れていたのだ…!!

これだ

これが冒頭の謎の像である。晴れていないにもかかわらず、なぜか後光が差してしまった
係員さんの話によると、これを目当てに来る人が多いそうだ。

この像の前で私は少し考え込んでしまった。
目当てなのか、「目に手」なのか、「手に目」なのか。これこそ、寺院の楽しみ方なのかもしれない。禅問答のように己に問いかけることによって、悟りが開けるのだろうか……?

怖いけど…

他にも、たくさんの像が並んでいるのだが…

かわいい

頭の上にニワトリちゃんが乗っている神様もいた。とってもかわいい感じだ。金剛宮に来て初めて癒やされた。

地獄ゾーン・ペナルティ状況ーー。ペナルティ状況!?

一度、室内から抜けて半屋外へ向かう。ここから少し係員のおばちゃんに連れられていく。
すごい勢いで「こっちへ来い!びっくりさせてあげるから!早く!」という、割と強めの圧をかけられる。

手がかっこいい。ものすごいバランス感覚だ

そんな中、私の足が止まってしまったのはこちらの像である。素晴らしいバランス感覚で、神輿を担いでいる。
ただ、これだけではもう読者の方も驚かないだろう。

この神輿は、ピッコロの「肩当て」くらい重いのではないだろうか?

こちらが、別アングルからの写真だ。足をよく見てほしい。コンクリートに沈んでいるのだ!!

こんな小技もきかせてきかせてくるとは、正直作り込みに驚いた。この寺は本当にすごいところなのではないか…そうとしか考えられなくなってきてしまったのだ。
なお、この写真を撮っている最中も、係員のおばちゃんからすごい声で呼ばれている。

地獄を見せてやるから、早く来い

そう言われて、私は怯えた。

地獄の入り口だそう

おばちゃん:「ここが地獄の入り口だよ。しっかり目に焼き付けな!」

そう言って、去っていったおばちゃんを尻目に、恐る恐る入っていく。

ペナルティ状況とは?

なお、入り口でもらったパンフレットには、「地獄・ペナルティ状況」という文字が書いてある。

片目がくり抜かれてしまっている

入ってみると、今までの明るい世界とは一変。暗い世界になってしまった。
そこにいたのは、悪魔や鬼たちと罰せられる人間たちだ。

どうやら、ここは「罪を犯したものがどうなるのか?」ということを見せる場所のようである。
これがつまり、ペナルティ状況なのだろう。

なんとなく読めるような気がする

その証拠に、床には「なんの罪を犯すと、どのような罰を受けることになるのか?」が書いてあった。
左側がおそらく「目をえぐる」みたいな感じで、右側が「舌を引き抜く」という感じだろう。

脚が切られているじゃないか

この状況は、脚を切られるというペナルティ状況だろう。恐ろしい。

身体が石でひかれてしまっている

この状況は「砕石埋身」的なことが書いてあったので、まさに見た通りのペナルティ状況であろう。

すっかりペナルティ状況という言葉に夢中になってしまった。今後使っていきたい

地獄から出ると、私は自分の過去を振り返った。
「今まで悪いことしてないよな…?」

地獄には行きたくないから、決して悪いことはしないようにしよう。そう思った。

地獄の次は天国へーー

光が私を包む

地獄を抜けて精神的に疲れていると、すぐ「天国ゾーン」に辿り着いた。

地獄とはうって変わり、ものすごい光が入ってくる。

あれ?ここは天国じゃなかったっけ?

天国ゾーンは割と普通だったので割愛するが、「地獄では?」と勘違いする神様がいたことも事実である。
特にこの神様は、会った中で最も顔の毛という毛が長かった

肝心の部分の毛がないような気もするが、気のせいであろう

もはや、毛神(けしん)である。

500体くらいいる部屋

天国以外にも、京都でいう三十三間堂みたいにたくさんのオジサンがいる部屋もあり…

天井もドラゴンの背中みたいになっていた

施設を一望できる場所があったりと、かなり作り込まれていた。奥に見えるのは海だが、靄がかっていたので写真だと確認できないのが悲しい。
ちなみに、金剛宮の大きさは、1.3ヘクタールもあるらしい。東京ドームに換算すると、なんと0.2個分にもなる。

つまり、東京ドームはものすごい大きいということだ。

そして、出口へーー

まだ紹介しきれない場所があるが、そろそろ出口へ向かう。

その時、また例の係員のおばちゃんがやってきた。

こんだけ回ったんだから腹減っているだろ?

食堂…か…?

そう言われてここに案内された。さっき地獄に案内されたときとは違う雰囲気だ。

好きに食べなさい

そうおばちゃんは言う。

美味しい紅茶だった

なんとそこには、紅茶や…

これも美味かった

餅っぽい食べ物や…

ビーフン的な食べ物まであるのだ。

海外にちょいちょい行っている私的には
こりゃいつものやつだな。食べたらお金と言われるやつだ」と思ったが、しかし!

八角のにおい

なにも言ってこない。

「無料だと…??入場料無料で、飲食まで無料だと…??」
そう思わずにはいられなかった。

そう。私は、資本主義社会で暮らす中で、いつしか純真な心を失っていたのだ

「少しでもおばちゃんを疑うなんて…私は…なんて小さい人間なのだ…。この寺に来て気付かされたことがたくさんあったなぁ…」

お寺を出る時、そう思った。

しかし、お寺を出てすぐのトイレに紙がなく、買わないといけなかったので急に現実に引き戻されたことをここに記す

金剛宮から、「自由への意思」を感じとった浜松一郎

天国の中にあった一個の像。なんとなく、ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵に見えないだろうか?

金剛宮はよくよく調べてみたところ、1986年に創設されたお寺だそうだ。資料によると、儒教と仏教、道教とバラモン教が共存しているようである

1986年の台湾といえば、38年続いた史上最も長い戒厳令が敷かれていた時期。翌年の1987年に解除はされるが、戒厳令下では政治活動や言論の自由は厳しく制限されていたようである。
金剛宮がそれに関係があったどうかはわからない。しかし、関係ないということはないだろう。

当時の台湾の様子は、今ではなかなか伺いしれない。しかし、この金剛宮には大きな意味で、「自由」があった。厳密にいうと自由への意思を感じとれた、そんな気がする。

どんなスポットでも決して意味のない、歴史のない場所はないはずだ。そう考えると、金剛宮は明らかに意思を持って作られていた。驚くほどにーー。

ぜひ、みなさんも金剛宮に行ってみてほしい。何か感じるものがあるはずだから。(笑)