コンビニエロ本よ、さらば。今こそ思い出す、俺たちのエロ本メモリーズ

エロ本。それは、オトコにとって必ず通ってきた道。
エロ本。それは、大人になるための階段。
エロ本。それは、青春の1ページ。(エロ本だけに)

こんにちは、浜松一郎です。
今、インターネットの広がりで、世の中から消えつつあるエロ本。手軽に動画を見ることができれば、エロ本は確かに過去の遺物になってしまいます。
しかし、皆さん一度、股間に手を当て考えて下さい。

僕らの長きエロ道の中で、必ず一度はエロ本を通ったはずです。20代後半以上のオトコで、お世話になっていない人はいないはずなのです。

とはいえ、今エロ本の復興は非常に難しいでしょう。なんせ私もスマホで動画を見てしまうわけですから。
そこで僕は考えました。

「せめて、このインターネット上に思い出を書き連ねておこうと…。」

本とインターネット。エロ本を危機に陥れた、いわゆる最大の敵対勢力となったインターネット上に、エロ本の思い出を書くことで、何か(?)の償いになるのではないかと…。
というわけで、僕の周りにいるユニークなオトコたちに、忘れかけていたあの頃を思いだしてもらったのです。

秘密基地のエロ本の数がその基地の「戦闘力」だった

一郎:「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。テーマはエロ本の思い出ということで、よろしくお願いいたします!」

「ええ。ではまず私からお話したいと思います。あれはそう、小学生の時でしたね。私は神奈川県の横浜から少し下ったところに住んでいたのですが、結構自然の多い地域で秘密基地を作るのがブームになった時がありまして」

一郎:「なるほど。『秘密基地』。非常にいい響きですね」

「まぁその秘密基地には別の用途がありまして、家に置けないエロ本の隠し場所だったわけです。つまり、秘密基地にさらに秘密を隠していたんですよ

一郎:「ほほう。それは興味深いですね」

「エロ本の回収方法としては、本のゴミ回収の日に友達とめぼしい束ごと持って走って基地まで行ったり、街なかで拾ったりしていましたね。多くの秘密基地が巷で勃興していたのですが、エロ本の貯蔵量こそが秘密基地の戦闘力みたいな感じでした。『隣の基地のあいつがやばいの拾ってきたらしいぞ!ちくしょう!』みたいな」

一郎:「どぎついくらいのアホ少年ですね」

「しかし、ここで秘密基地を激震させる『ある事件』が起きたのです…。あれは確か、夏の休みも終わった9月でした。その日は一冊しかゲットできなかったのですが、それが今まで見たことなかった『USA風』の本だったのです」

一郎:「それは衝撃ですね」

「衝撃でした。見たことのない世界が数人のメンバーの前に広がる。『これは凄いものを見た』と思いました。今でもあのダイナマイトボディは私の記憶の一部に刻み込まれています。『また明日も集合な!』と言って別れたのですが、翌日来てみると『なかった』のです。その本が」

一郎:「俗にいう…」

「裏切りでした。メンバーのひとりが我慢しきれず、家に持ち帰ってしまったのです。個人の所有ではない、秘密基地での共有…今のシェアリングエコノミーの走りみたいな制度でやってきたのに、それが瓦解した瞬間でした」

一郎:「シェアリングエコノミーの走りではないですがね。それは」

「でも犯人は出てこない…。そしたらある日突然、元の場所に置いてあったのです。あのときは嬉しかった。犯人探しはやめました。しかし、後日気付いたんです。くっついて開けないページがあることに…

一郎:「くっついて開けないページ…。一体なにがあったのでしょうか……ね!!」

「そうしていつの間にか秘密基地は解散していきました。そして最後に、20年後の今だから、言えること言ってもいいですか?」

一郎:「どうぞ」


あの時『USA風のエロ本』を持って帰ったのは…僕です。みんな、申し訳なかった

一郎:「……。とんでもない人呼んじまった」

返してくれない、僕のエロ本

一郎:「最初からとんでもエピソードが出てしまいましたが、よろしくお願いします」

「横で聞いていてゾワっとしましたが、私は中学生のときに味わった『不思議なあるある』についてお話したいと思います」

一郎:「不思議なあるあるですか」

「ええ。中学生のときに、『まだAVを見れる環境がない』男たちの間で空前のエロ本ブームが起こりまして。ふたりエッ○という漫画を筆頭に、様々な本が流行しました」

一郎:「僕も同世代なので非常にわかりますね。めっちゃ流行りましたよね」

「まぁ、お決まりのパターンだと思うのですが、そうなるとひとりは学校に持ってくるという冒険をするやつがいるんですよ」

一郎:「いるいる。絶対にいますよね」

「まぁ、うまいことコソコソ授業中に見たりして、ワイワイしていたんですが…。ある日、現国の授業中に持ってきた友達が先生にバレてしまったんです」

一郎:「おやおや、それはなんということだ」

「そして、なんとその友達は公開処刑されてしまったんです。『おい!なんだこれは!授業中にこんな本を読むな!』と吊るし上げられてしまいました。そして、その本を没収されてしまったんですね」

一郎:「かわいそう」

「そして、後日職員室に呼び出された友人は『卒業したら返す』と言われたそうなんですが…」

一郎:「まさか…」

「返ってこなかったんですよ……。ちなみに、先輩たちも同じ感じだったらしく、『返らずのエロ本』として学校の七不思議のひとつになりました」

一郎:「とんでもなくくだらないエピソードです」

俺の記憶力は父の「エロ本配置」を覚えることで鍛えられた

「僕のエロ本デビューは親父のエロ本を発見してしまったことにはじまります。ある日、親父の書斎で遊んでいたら発見したんです。性格上、露骨なところに置く親父ではないので、しっかりとノーマルな雑誌に挟まれる形で隠されていました。俗に言う、『エロ本サンドイッチ』って技ですね」

一郎:「俗には言わないですが…」

「それからというもの留守中に忍び込んではエロ本を見る日々。もうそれはどっぷりと浸かっていました。しかし、ある日いつもの場所からエロ本が消えていました。おそらく、バレたのだろうと」

一郎:「そこでやめようとは思わないところが凄いですね」

「そこからが私の意地でした。一度かじった甘い果実を、忘れることなんて思春期のオトコには無理な話。部屋にある本の配置をすべて記憶し、エロ本を探し当てる。そして、確度と向きを変えずに戻す…。これを経験したからこそ、僕は記憶力がよくなったのかと思います」

一郎:「思春期のエロの力は本当に凄いですね」

「ちょっとエロ本からはズレますが、この力を応用して、親父のエロビデオの場所や再生位置なども記憶しました。再生した部分を一秒もずらさず戻すこともできるようになって。性の力というのは偉大だなってことを思い知らされた瞬間でしたね。これこそ、俗に言う『録画サンドイッチ』ですね」

一郎:「これもまた、俗に言わないですがね。ちなみに、記憶力がよくなってからは勉強の方も成績がよくなったんですか?」


「それはなかったですね」

「エロ本あるある言いたい」細かな思い出たち

一郎:「最後の方、よろしくお願いします」

「私は皆さんのようにひとつのエロ本の思い出を掘り下げるスタイルではなく、多くの思い出を共有したいと思います」

一郎:「お願いします」

「『未成年の頃にびくびくしながらコンビニで購入した』です。これは本当に心も身体もビクビクしましたね。なんというか、『絶対に買い物内容に突っ込まないで』オーラを出しながら買い物するというのはエロ本が初めてでした。僕の手段としては、週刊誌にサンドさせる通称『サンドイッチ法』を活用していました」

一郎:「サンドイッチ法ってみんな言うんだ!!」

「ふたつめは、『表紙に惹かれてエロ漫画だと思って買ったらエロ小説』です。これは相当ショックでした。前述のように勇気を振り絞って買って。しかも、『いつもよりコンパクトなサイズだから隠し場所にも困らない』な思って買って帰ると小説だったということですからね」

一郎:「そこはわかれよって感じですけどね」

「みっつめから隠し場所についてです。まず『机の引き出しの一番下に隠す』ですね。これ僕は母親に見つかりまして、その時母親が言った言葉が『心理的に見つかりたくないものは下に隠す傾向にあると何かで読んだのよー』って言ってましたね」

一郎:「母親マジ怖いですね。それを証明するためにエロ本を見つけたのでしょうかね…」

「あとは今、私はコピーライター的な仕事をしているのですが、師匠は『エロ本』でした。エロ本のキャッチフレーズのセンスが良くないですか?子どもの頃から見ていたので、センスが培われたのかなと思っています」

一郎:「凄いなエロ本」

「あと、むっかしのエロ本て出しちゃだめな部分を黒丸で隠していたんですね。こんな感じで」

黒丸部分を消しゴムでこすると見えるって言われてて。めっちゃ信じてやってたんですが、全く見えませんでした」

一郎:「そもそもこの画像、どんなシチュエーションなんですかね。というか、それかなりのオトコがやっていたと思います。僕もやっていましたから…」

「ちなみに、最近試したのは『スマホで写真を撮り、フィルターをかけ色を変えて、すけてみえるか挑戦した』のですが、これもまた無理でした」

一郎:「今いくつですか?」

「32です」

エロ本は俺らの青春、思い出の1ページ

4人のオトコたちのエロ本メモリー。皆さん違う視点から色々思い出してくれました。
一方で、共通しているのは「エロ本は俺らの青春だった」ということ。

時代が移り変わっても、色褪せない思い出がエロ本には詰まっている。これから先、もしエロ本がなくなってしまっても、僕らの心のなかには残り続けます。

ありがとうエロ本、これからもよろしくーー。

現場からは以上です。