人気YouTuberに、YouTubeチャンネル運営の極意をきいてきた【開始4ヶ月で4万人!】

子どもたちのなりたい職業にランクインしてきたYouTuber(ユーチューバー)。

しかし、決してそれは子どもたちの夢だけではなく、実は大人の中にも「なりたいな…」と思っている方もいるのではないでしょうか?

実は、私浜松一郎もそのひとり。これからは個の時代になっていくと言われている中で、自分を世の中に知らしめる必要があるはずだと、2日前くらいから思い始めました
とはいえ、外から楽しそうに見える世界こそ、めっちゃ大変というのは世の中の理。

というわけで今回は、現役の人気YouTuberにチャンネル運営について聞いてみたいと思います。話をお聞きしたのは、STANDでもおなじみ、井上雄策さん改め、「スマイル井上」さん。
スマイル井上さんは2018年11月から、シャイニー薊さんと共に、「マッスルグリル」を運営しています。開始4ヶ月で、チャンネル登録者数は4万人(3/3現在)。これは、すげぇ!

というわけで、運営のコツやクリエイティブについて、根掘り葉掘り聞いていきましょう!

※ちなみに、過去に登場してくれたのは以下の記事です!おもしろいよ!
「脱!ビール腹」いい体になる食生活と筋トレ法を、プロ格闘家兼トレーナーに聞いてみた

プロ格闘家の減量ってなにしてるの?一般人にも応用できないか聞いてみた

6000kcal食べて痩せる?「チートデイ」のやり方を専門家に聞いてみた。

そもそも「マッスルグリル」って何?

−「マッスルグリル」って、そもそもどんなコンセプトで作ったんですか?

スマイル井上:「僕の得意分野でもある、『トレーニングや筋肉、食を愛する人の為のチャンネル』として2018年の11月に開設しました。しかし、これは表向きのコンセプトで、シャイニー薊と私、スマイル井上の個人的なコンセプトは『楽しいと思うことだけをやる』という思いで始めています。
なので、ふだん格好いい私生活を送ってないので、格好つけるのはなし(笑)、無理するのもなし。素の自分達がやりたい事だけを映像にして発信しています

− 素の自分たちからかけ離れると、継続するのって厳しいですもんね…!

スマイル井上:「その中で視聴者の方が観ていて少しでもためになるもの、喜びや楽しさを共感してもらえること、そして観ていて不快にならないものを作るということは心がけています。つまり、大人になって出来なくなった、『ただ楽しくやる』をYouTubeという場所を借りてやっているのがマッスルグリルですね

− 数ある筋肉系のYouTubeチャンネルの中で、その肩の力を抜いたポジションがウケて4ヶ月で登録者数4万人になったんですか?

スマイル井上:「それも多少はあると思います。YouTubeチャンネルって、めちゃくちゃ多いのでちょっとだけ戦略的にやらないとダメなんですね。仮に『楽しいことだけをやる』といっても、観てくださる方が増えなければ、やりがいを感じられず、すぐに飽きてしまう。結果、楽しくなくなるということが分かっていました。なのでまず、視聴者様を増やし、多くの方に周知をしてもらう事からスタートすることにしたんです」

− モチベーション維持は最も大変ですよね。

スマイル井上:「ということで、2018年の11月に開催されたボディビル(フィジーク)のコンテストにシャイニー薊が出場することが決まったため、その様子を映像にして発信したいと僕から話を持ち掛けました。この大会は、有名フィットネスYouTuberや人気選手、海外からも有名選手らが出場するということもあり、大会前から大きな注目を集めてたんですね。そこでシャイニー薊にスポットを当てた、マッスルグリルの第一弾のYouTubeを撮ることにしたんです」

− そういうことだったんですね。一本目に気合い入れてやるっていう形か。

なんでそんなにフォロワー集められたの?

▲シャイニー薊氏。腕がすごい。

− 注目の大会にでたから、登録者数が爆増したんですか」?

スマイル井上:「それもあったんですが、そもそも一緒にやっているシャイニー薊の名前や注目度が、フィットネス業界ではかなり大きかったんですね。なので、YouTubeを始めれば、それなりに反響があることは正直予測が出来ていました」

− なるほど。

スマイル井上:「それに加えて、これまでシャイニー薊はSNSなどをやらず、謎めいた印象があったんです。だからこそ、普段のシャイニー薊を出せば視聴者の方は面白いと思ってくれるのでは?と感じていました」

− 確かに、リアルで影響力がある方は今やみんなSNSをやっていますからね。逆に、これまでやらずにYouTubeで一点突破しつつ、注目度の高い大会にスポットを当てたからここまで増えたんですね。

スマイル井上:「そうですね。狙い通り興味を持ってくださる方が多く、チャンネル登録者数は増えましたが、急激にフォワーさんが増えた一番の大きな理由は、フィットネス界を盛り上げて下さっていた先人のフィットネスYouTuberの方々のおかげだと思います。GENT Fitnessさん、JinさんなどのフィットネスYouTuberの方々とコラボをしたり、InstagramやTwitterで宣伝をしたりしてくれたからこそ、一気に拡散された事が大きな要因だと思いますね」

− リアルな関係構築能力が、いざとなったときにでる好例ですな。嫌いだったら絶対に拡散とかしないですからね…!

収益化ってできるの?YouTuberのお金のハナシ

▲撮影中のスマイル井上氏。スマイルがすごい。

− 有名YouTuberの方たちは結構稼いでいると巷で良く聞くのですが、そもそも収益化ってどんな仕組みなんですか?

スマイル井上:「まず、前提として、YouTubeは2018年2月20日より、広告収益化の規約が変更されました。それに伴って、『チャンネル登録者数が1,000人以上』と『チャンネルの過去 12 か月間の動画の総再生時間が4,000時間以上』の条件をクリアしないと、そもそも収益化できないんですね。なので、まずこのふたつが関門になります」

− ふむふむ。

スマイル井上:「4,000時間再生は動画を量産して、長くチャンネルを運営していけば達成される可能性は大きいですが、チャンネル登録者1,000人以上はかなり大きなハードルになると思います。これが結構厳しいです」

− 1,000人って数字を見ると大したことないかと思いきや、そうでもないんですよね。STANDも1,000PVいくのにかなり時間かかりましたし…!

スマイル井上:「他にも、コミュニティ・ガイドラインに反するコンテンツは収益化が承認されません。暴力的なコンテンツ、性的なコンテンツ、有害で危険なコンテンツ、嫌がらせやネットいじめ、プライバシー侵害などがそれにあたります。仮に、審査に落ちても具体的な理由や、問題のある動画をピンポイントで教えてもらうことはできないんです。最近でも、有名Youtuberさんのチャンネルが削除をされるなどの騒動があるように、YouTubeの規制が厳しくなっているんだと感じますね」

− ちなみに、収益ってだいたいどれくらいあるんですか?

スマイル井上:「我々はまだ始めたばかりですし、正直大した収入はありませんね…(笑)。収入については、チャンネル登録者に比例すると言われていますが、4万人(3/3現在)を越えた今でも、社会人が生活をしていけるレベルには達していません。実際、Youtubeの収益だけで生活ができるレベルになるのはほんの一握りだと思います。ただ、中には大金を稼ぐYouTuberさんもいらっしゃるので夢はありますけどね」

− どさくさに紛れて自然に聞いたのにダメだったか…!しかし、収益化のハードルはかなり高いんですね。

YouTubeの撮影や編集は結構大変なのか?


▲編集に25時間かかった動画

− 機材などはどんなものを使っているんですか?

スマイル井上:「カメラはキヤノンの一般的なビデオカメラで10万円程度です。ビデオカメラに関してはそれほどこだわりは持っていません。編集ソフトはAdobeのPremiereを使っていますね。実際、本格的な機材を使わずとも、iPhoneで撮影してiPhoneで編集してそのまま動画をアップするYouTuberさんも結構いらっしゃいます。なので、始めるハードルはそんな高くないです。要は続けられるか?が大事なポイントですね」

− 始めるより続けることが大事。これはメディアも同じですね。実際、運営していて大変なことってなんですか?

スマイル井上:「やはり編集はかなり大変ですね。自分なりにこだわっているという所もあり、マッスルグリルとして3本目に上げたBBQ動画は編集だけで25時間かかりました(笑)」

− 25時間!!それはやばいですね!

スマイル井上:「編集は、一番時間と手間がかかり、神経を使う作業ですね。他にも、撮影場所に許可を得たり、撮影するのにお金がかかったり、始めた当初は時間とお金と労力、全てが削られます…!開始後すぐに伸びた僕達でも大変に思うので、YouTuberになる為に一番重要なのはやはり、忍耐力と継続力ですかね

− その中で、ここにはこだわったほうがいい!みたいなポイントってあるんですか?もしくはこだわっているポイントとか。

スマイル井上:「重要なのはテロップですね。テロップは時間をかけてでも入れるようにしています。僕たちの装備だと、音声を拾うマイクもないので……!聞き取れない映像を上げると、視聴者の皆さんはストレスを感じるんです。あと僕たちのチャンネルは『ボケ』を多めでやっているのでテロップがないと成立しません。(笑)」

− 確かに、YouTubeってかなりテロップ入ってますよね。逆に、見慣れすぎてテロップがないとわかりにくいかもしれません。

スマイル井上:「それと我々は映像に関してはほぼ素人なので、毎回必ずハプニングが起こります。(笑)。それをいかに編集で削れるか、もしくは笑いに変えられるか、そこが最大のポイントで一番時間がかかりますし、一番やり甲斐を感じる部分でもありますね」

− 勉強とかはしたんですか?

スマイル井上:「今はそこら中に教材がありますからね。YouTubeを開けば人気YouTuberさん達の動画を無料で見ることができます。まずは『人気がある=面白い人達』はどういう構成で動画を作っているのか、どういう演出をしているのかを徹底的に分析しました。他にも、僕ら二人が好きなテレ東さんの番組や、昔のバラエティ番組、深夜帯の攻めた番組などをお手本にして動画を作っています。他のフィットネスYouTuberさんと雰囲気が違うのはその為ですね。(笑)」

− 僕もインタビューするにあたって結構なフィットネスYouTubeを見ましたけど、独自のポジションを築いていますよね。ブルーオーシャンというか。

スマイル井上:「それは、僕たちの趣味とか面白いと思う部分が大いに反映されているので、ラッキーな部分でもありますね。(笑)」

働いている場所で少しでもお金を稼ぐということ

− 今の時代、個で活躍する方が増えてきているように感じます。その上で、スマイル井上さんは、以前はプロ格闘家兼トレーナーとして働いていましたが、なにか変化はありましたか?

スマイル井上:「僕たちはまだまだ『個』で稼ぐというレベルには達せておりませんが、雇用とは別で稼ぐ手段のひとつとしてはYouTubeは非常に良い選択肢だと思います。なぜなら全員に平等にチャンスが与えられているからです。その気になれば、今すぐにチャンネルを開設し、今日から動画を上げることだってできます。しかし、YouTubeを始めるということは、世界中の人から見られる可能性があるということ。それを、しっかりと認識しなくてはいけません

− ネットに公開するということは、少なからず責任を伴いますからね。

スマイル井上:「そういう意味では、僕たちのようにチームを組んで役割の分担をするのは良いことだと思います。シャイニー薊の存在があるから変なものは作れないし、自分の判断だけで内容を決めることは出来ません。つまり、企画者の他に第三者的な視点があるからこそ、道を踏み外さない。ちなみに、僕は自分たちがYouTuberであるとは思っていません」

− なんと!最後にいいことを言おうとしてますね!

スマイル井上:「……!!これは本当に思ってることなので、一郎さんに負けずにいいますよ!マッスルグリルは、自分勝手にただただ好きなことをやっていった結果、いつしか楽しさを共有して下さる方々が増え、それが僕たちのモチベーションにもなっていました。なので、チャンネル登録をしてくれている人全員が、マッスルグリルの一員だと思っています。これからもやりたい事を、ゆる〜く全力で、真面目に不真面目にやって行きますので、マッスルグリルを温かく見守ってくださいね!」

− やっぱりいい感じに終わらせましたね。動画の編集をやっていると、他のことを編集する力もつくのかな…?とはいえ、過酷な世界だということがわかったので、やるかはわかりませんがチャンネル開設だけはしてみます…!本日はありがとうございました!