オナニーの正しいやり方を小堀善友先生に聞いてきた【男性用】

STANDで前回好評だった、射精の回数は多いほうが健康になる?!精子を元気にする方法を小堀善友先生に聞いてみたで語られた、危険なオナニーについて。

記事中で小堀先生は次のように語っていました。

小堀先生:「ただ、床オナなどの特殊なオナニーは絶対ダメですよ。特殊なオナニーをしすぎると、膣内では射精できなくなる『膣内射精障害』になる恐れがあり、これも不妊の原因のひとつです。オナニーは普通に手で上下にやることをオススメします」

これを聞いて、STAND編集部は思いました。「小堀先生に、もっと男のオナニーについて聞いてみたい!」 と…。

というわけで、前回の記事で触れられなかった「男のオナニーに対する疑問」を小堀善友先生に聞いてまいりました。

果たして、床オナの他に危険なオナニー法はあるのか…。早漏向けオナニー「ストップアンドスタート法」とはなんなのでしょうか…!

床オナの他に危険なオナニーは「足ピンオナニー」と「強グリップオナニー」だ!


小堀善友先生 泌尿器科医。金沢大学医学部卒業。2009年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科に勤務。2014年より米国イリノイ大学シカゴ校へ留学し、スマートフォン精液検査の研究を行った。専門は男性不妊(特に射精障害)、性感染症。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」にてコラム連載中。著書に『妊活カップルのためのオトコ学』(2014年・メディカルトリビューン)がある。

− 早速ですが、危険なオナニーの代表格として床オナと言われていましたが、そもそも「なぜ危険」なのでしょうか?

小堀先生:「床オナは、勃起しないまま陰茎を壁や布団に押し付けて射精する方法です。本来の『勃起して陰茎を上下に刺激する方法で射精する方法』と全く異なるため、女性の膣の中で射精できなくなってしまう危険性があるんです。床オナの行為自体が、女性の膣とは全く違う状況であるのと、勃起しないという点がダメなんです

− なるほど。他にも、危険なオナニー方法ってあるんですか?

小堀先生:「足をピーンと伸ばしたままでないと射精できない「足ピンオナニー」や、強く握りすぎてしまう「強グリップオナニー」も膣内射精障害の原因となってしまうため危険ですね」

− 足ピンオナニーというのは初めて聞きました…!!

小堀先生:「いわゆる、『特殊な姿勢でないと射精できない』という状態が続くと、セックスをするときに射精しづらくなるということがあります。足ピンオナニーはどのくらいの人が行っているかはわかりませんが、私はそれが原因で射精しづらいという人を何人も見たことがありますね」

− ちなみに、今まで聞いた中で一番変わったオナニーでどのようなものがありましたか?

小堀先生:「オナニーではないのですが、朝起きて床をゴロゴロ転がるのが好きな男子高校生がいました。ある日、彼は勃起したまま転がったため、陰茎が「ボキッ」と音を立てて折れてしまい、陰茎が真っ黒に内出血をしてしまいました。『陰茎折症』という状態です。そのため、緊急手術を行い、術後は元どおりに戻りました。その後、彼は『ゴロゴロ禁止』となったのは言うまでもありません」

− Oh…。考えるだけで「シュン」としますね…。

おかずは「まんべんなく食べること」が一番

− オナニーの時間については、長いとダメとか短いとダメとかありますか?

小堀先生:「これは、答えがないと思います。ただ、『エロ動画の見過ぎで、動画を見ないと射精できない』なんて人もいるので注意が必要ですね」

− ではオススメの「おかず」ってあるんでしょうか?

小堀先生:「食べ物と一緒で、ベストのおかずがあるわけでもないと思います。ただ、ラーメンが好きだからといって、ラーメンばかり食べていたら病気になってしまうように、あまりにもマニアックな動画ばかり見つづけるのも問題だと思います。日本はAV先進国であり、マニアックな動画でもかなりハイレベルな動画が見つかりますから。そんなものばかりおかずにしていると、いざセックスしようという時に射精できなくなる可能性がありますね。なので、強いて言えばある程度のものをまんべんなく見ることがオススメですね

早漏男子は「ストップアンドスタート法」で改善すべし

– 前回、TENGAを使って「膣内射精障害」を治したとお伺いしましたが、具体的にはどのようにして治療したのでしょうか?

小堀先生:「典型的なパターンは、床オナでしか射精できない人にテンガを使ってもらい、マスターベーション方法を正しい方法に変えていきました。テンガは、硬さも種類があるため、まずは刺激の強い硬いタイプから、ノーマル、ソフトへと徐々に弱いものへ脱感作していくことで、射精しやすくなるように訓練したんです

− なるほど。非常に合理的な…!

小堀先生:「私はこれを『射精リハビリテーション』と呼びます。テンガは➀一定以上の強さで握ることができない➁上下運動しか動かすことができない➂硬さが選べる➃清潔である。という利点があり、『射精リハ』には最適であると考えています」

− 射精リハにはTENGA。覚えておきます。では、早漏や遅漏に適したオナニー法ってあるんですか?

小堀先生:「早漏向けにはストップアンドスタート法という方法があります。わかりやすく言えば何回か『寸止め』しながらオナニーをする方法ですね。ただし、勘違いしてはいけないのが、早漏の反対が遅漏ではなく、全く別の状態だということです

− そうなんですか?早漏と遅漏は真逆の意味だと思っていました。

小堀先生:「私は、早漏は脳の病気、遅漏は生活習慣病と考えます。早漏には、とある種類の抗鬱薬や痛み止めが効果的なので、専門医に受診することを勧めます。遅漏の原因の半分は『若い頃からマスターベーション方法が間違っていた』という生活習慣病です。そのため、治療には前述の『射精リハ』を行うことをお勧めします」

正しいオナニーは、「健康」の第一歩である

− 最後に、正しいオナニー法とをそれをすることでどのようなメリットが得られるのか教えて下さい!

小堀先生:「具体的には、リラックスした姿勢で、手を上下に、あまり力を入れずに陰茎を刺激することです。正しいオナニーをすることで、将来の射精障害の可能性を減らすことができると考えます。また、定期的に射精をすることで、健康的な精子を作り出すことができます。射精回数が多い方が、前立腺癌の可能性が低くなるという報告もありました。また、我々の施設で調査したところ、マスターベーションをするときでも男性ホルモンが一時的に上がることがわかりました。男性ホルモンも高い方が健康に良いので、マスターベーション自体も健康に良い可能性があると信じています」

小堀先生の言うとおり、オナニーというのは基本的に「健康的な身体・精子」を育むのに必要なことです。とはいえ、1人でやるもの。ある程度の自由度があるのもまた事実です。

だからこそ、「正しいやり方」を実践しないと「2人で行う」セックスをするときに深刻な事態が起こり兼ねません。もし変わったオナニーばかりをしている男性たちはこの機会に一念発起して、「ノーマルオナニー」にシフトしてみてください!